ホームページに問い合わせが来ない時、直す順番

ホームページに問い合わせが来ない時、直す順番

ホームページを作ったのに、問い合わせが来ない。数ヶ月が過ぎて、そろそろ作り直したほうがいいのだろうか、と考え始める。小規模事業者の方から、この相談をよくいただきます。

ただ、作り直しは選択肢のなかでいちばん高く、いちばん時間がかかる打ち手です。そして多くの場合、原因はもっと手前にあります。この記事では、お金のかからない順に原因を切り分けていく手順を整理します。

目次

「問い合わせが来ない」は、道のりのどこかが途切れている

問い合わせに至るまでには、いくつもの段階があります。検索やSNSでサイトを見つけてもらい、開いた人に「自分の悩みに関係がありそうだ」と思ってもらい、この会社なら任せられそうだと感じてもらい、最後に連絡という行動を取ってもらう。

制作会社各社の解説記事でも、原因はおおむね「見つけられていない」「伝わらない」「心理的なハードルが高い」「信頼感がない」「連絡導線が弱い」といった段階に分けて整理されています(Ndesign・2026年7月27日参照)。

大事なのは、この段階のどこかが途切れていれば、その先はすべてゼロになるということです。誰にも見られていないサイトは、どれだけ文章がうまくても問い合わせは発生しません。逆に、たくさん見られているのに反応がないなら、原因は集客ではなく中身の側にあります。

順番を間違えると、いちばん高い工事から始めてしまう

問い合わせが来ないと聞いたとき、いちばん目につくのは見た目です。デザインが古いのではないか、写真が弱いのではないか。そう考えてリニューアルに進むと、数十万円と数ヶ月が動きます。

けれど、もし原因が「そもそも月に数人しか見ていない」だったとしたら、新しいサイトになっても訪問者は増えません。きれいになったサイトを、やはり数人が見るだけです。

だから確かめる順番は、お金がかからないものからにします。具体的には、①見られているか、②伝わっているか、③連絡しやすいか、の順です。この順で潰していくと、多くの場合は作り直しに行き着く前に原因が見つかります。

順番確かめること使うもの直すときの負担
訪問者がいるかアクセス解析・検索の表示回数記事や案内を足す(時間)
読み手に伝わるかトップページの最初の画面・事例文章と構成の修正(小〜中)
連絡しやすいかフォーム項目数・連絡経路項目を減らす・経路を足す(小)
構造そのものサイト全体の設計作り直し(大)

上の表で言えば、多くの相談は④から始まります。けれど費用と時間の効率で見れば、①から順に進めたほうが、結果的に早く原因にたどり着きます。

① まず「見られているか」を数字で確かめる

最初に確認するのは、訪問者数です。感覚ではなく数字で見ます。

  • Googleアナリティクス(GA4)で、月に何人が訪れているか
  • Google Search Consoleで、どんな言葉で検索されて表示されているか
  • 表示はされているのに、クリックされていないページはないか

もしこれらを設置していないなら、そこが最初の一手です。どちらも無料で、設置しなければ以降の判断がすべて推測になります。

見てほしいのは、単なる人数よりも「誰が来ているか」です。サービス名で検索して来た人がゼロなら、まだ知られていない段階です。会社名では来ているのに問い合わせがないなら、知っている人が最後の一歩で止まっているということになり、②以降の話になります。

訪問者が少ないと分かった場合、打ち手はサイトの中ではなく外にあります。検索で見つかるための記事、既存のお客様への案内、SNSや動画からの入口。ただし、記事を増やすだけではなく、読後にサービスや相談へ進める流れも必要です。dicoのオウンドメディア導線設計の制作事例では、記事との出会いから相談までを一つの導線として整理しています。Webサイト・LP制作を整えることと、そこへ人を運ぶことは別の仕事です。

② 読んだ人が「自分のことだ」と思えるか

十分に見られているのに反応がない場合、次は中身です。

ここでよく起きているのは、サイトが「自社の説明」で埋まっている状態です。何を提供しているかは書いてあるけれど、それが読み手のどの困りごとを解くのかが書かれていない。読み手は自分の状況と重ならないまま、静かに離脱します。この「会社目線の説明に終始してしまう」問題は、アートクリックの解説でも指摘されています(2026年7月27日参照)。

確かめ方は単純です。トップページを開いて、最初の画面のなかに次の3つがあるか見てください。

  1. 誰のためのサービスか(対象が書いてあるか)
  2. どんな状態を解決するのか(悩みの言葉で書いてあるか)
  3. 次に何をすればいいのか(進む先が示されているか)

もう一つ、信頼に関わる材料も見ます。実際の仕事の様子が分かる事例、お客様の言葉、対応の流れ。初めて訪れた人にとって、これらは「本当に頼んで大丈夫か」を判断する数少ない手がかりです。dicoでも制作実績を、見た目だけでなく背景や判断の理由まで載せる形にしています。

③ 連絡手段が、相手の生活に合っているか

見られていて、伝わっている。それでも問い合わせがない場合、最後の一歩で止まっています。

フォームの項目が多すぎないかは、まず見るべき点です。実務上は、必須項目を「名前・連絡先・相談内容」程度に絞ったほうが問い合わせにつながりやすいとされています(株式会社アン・2026年7月27日参照)。住所や会社名、予算欄まで必須にすると、まだ検討中の人ほど手が止まります。

もう一つ見落とされやすいのが、連絡手段がフォームしかないというケースです。店舗や地域のサービスでは、フォームより電話やLINEのほうが自然な相手が多くいます。営業時間中に電話をかけづらい人もいれば、メールアドレスを打つのが面倒な人もいます。

問い合わせのハードルは、フォームの改善だけでなく「経路を増やす」ことでも下がります。LINE構築・運用を入口に足すと、気軽な質問がそのまま相談につながることがあります。どの経路が合うかは業種と客層によるため、ここは一律の正解がありません。

それでも動かないときに、作り直しを考える

①②③を確かめて手を入れても変わらないなら、そのとき初めて構造の問題を疑います。ページの並びが検討の順番と合っていない、スマートフォンで読みづらい、サイト全体が何屋なのか分からない。こうした場合は部分的な修正では届かず、作り直しが合理的な選択になります。

ただ、その段階に来ていれば、何を直すべきかはもう分かっているはずです。原因が分かってから作り直すのと、分からないまま作り直すのとでは、同じ費用でも結果が変わります。

なお、ここで挙げた手順はあくまで切り分けの型であり、業種や商圏によって効く順番は変わります。自社の場合はどこが詰まっていそうか、現状のサイトと数字を一緒に見ながら整理することもできます。

まずは、いまのサイトで何が起きているかを確かめるところから始めてみてください。判断に迷うところがあれば、まずは無料相談するからご相談ください。現状を伺ったうえで、直す順番を一緒に整理します。

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